2018年9月10日 / 最終更新日 : 2019年3月2日 kuramoto_admin トーナメント情報

谷原選手 in Omega European Masters in Switzerland

久しぶりのヨーロッパツアーの放送でしたが、
今年は谷原秀人選手、宮里優作選手が積極的に参戦していますね。
たびたび谷原選手も上位に顔を出すこともあって、日本人のゴルフファンも
ヨーロッパツアーの放送を見て楽しむファンが増えてきてるのではないでしょうか。

先週スイスで行われたOmega European Mastersの放送解説を終えたばかりの
レックスに谷原選手の様子はもちろん、自らヨーロッパツアーに参戦した経験のある
レックスに、かなり昔の記憶を呼び戻してもらいながら、
ヨーロッパツアーの魅力についても聞きました。

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ポイント：谷原選手の様子
ヨーロッパツアーってどんなツアー？
日本選手にとってのハードルは？
谷原選手の今後の目標
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—レックスさん、先週はヨーロッパツアーの放送をされていましたので
今日はヨーロッパツアーのことを伺います。
先週の試合では谷原選手と宮里選手がプレーしましたが
日本人選手の戦いぶりはいかがですか。

(REX)　ふたりともがんばっていますよ！
残念ながら宮里選手は体調不良、特に今年は腰を痛めていて
なかなか成績は出ていないんですが、
日本のスター選手がヨーロッパツアーで戦い始めてくれているというのは
何よりも心強いと思います。

—レックスさんもヨーロッパツアーにはメンバーになって参戦していましたが
何年前のことになりますか？

(REX)　かなり昔ですよ（笑）。
1991-1992年に2年間出ました。

—ヨーロッパツアーというといろんな国をまたいで戦っているという
イメージがありますが、レックスが参戦していた頃ってどんな感じでしたか。

(REX)　すごく楽しいツアーです。
基本的にヨーロッパツアーは多国籍軍と言ったらいいのか、
ヨーロッパのいろんな国から、そして、南アフリカからも世界中から
人が集まってきてますから、一国のツアーではないというのがベースにあるから
僕みたいな日本人選手もツアーの一員としてすぐに迎い入れてくれる、
外国人にとってはすごく戦いやすいツアーだと思います。

—レックスがツアー参戦した後は、手嶋多一選手、佐藤信人選手も参戦しましたね。
ふたりともレックスとすごく仲がよいですが、日本人がヨーロッパで戦うというのは
どういう感じなんでしょうか。

(REX)　もちろんカルチャーショックもあるし、世界にはこんなところがあるのかと
いろんな経験もできると思います。ツアーのレベルも僕が戦っていた時に比べたら
数段上がっていると思うし、刺激がたくさんあるツアーです。

—今年の谷原選手の戦いぶりはいかがでしょうか。

(REX)　去年から参戦して頑張っているんじゃないでしょうか。
基本的に彼のゲームは距離はあまり出ないけど正確なショットと
パッティングの上手さが彼のゴルフを支えていると思います。
ヨーロッパツアーはアメリカツアーに比べると戦いやすいんじゃないでしょうか。

ツアーのレベルもかなり高いですよ。
ただ、谷原選手が優勝できないレベルではないですね。
彼の場合はどこのツアーに行っても優勝はできると思いますが、
全く歯が立たないというレベルではないですし、
かと言って、日本で活躍しているだけの活躍がすぐにできるかと言ったら
そんなに甘いツアーでもないですよね。

—ヨーロッパは気候が結構変わりやすいところが多くてそれに順応してプレーするのが
大変だというイメージがあるのですが・・・

（REX）そうですね。
世界各国をプレーする、特にヨーロッパ中をプレーするということで
気象面ではかなり厳しいと思います。
ただ、基本的にトーナメントというのはその国その国のベストのタイミング、
コースコンディションとかすべての状況がベストな時に試合をしますから
僕が参戦していたことに比べたらかなり良くなってきているんじゃないでしょうか。
ゴルフトーナメントで雨や嵐の悪い気象とうまく付き合うということは宿命ですが
最近はそんなに悪いことはないと思いますよ。

—日本人選手がヨーロッパツアーに参戦するためのハードルは高いのでしょうか。

(REX)　いろんな経由の方法があると思います。
ヨーロッパツアーとアジアンツアーは今協力関係にありますから
アジアの試合で上位に入ってその成績でヨーロッパツアーに参戦できる道を探したり、
ヨーロッパツアーの予選会で頑張る方法もありますし、
もしくは、世界ランキングトップ50、もしくはトップ100に入って
何試合かはその枠で出場できる試合があるのでそれに出て賞金を稼いて
ツアー参戦権を得る、などいろんなルートがあります。
もちろん実力があればあるほどツアー参戦権のハードルは低くなりますね。

川村昌弘選手はアジアとヨーロッパのジョイントの試合に出て賞金稼いで
ツアー参政権を得る可能性を模索して積極的に試合に出るようにしてますね。

—ところで先週のスイスの試合をテレビで見ましたが
とにかく美しい景色の映像が見られて、そこにいる人たちを羨ましくも思ったのですが
レックスはこのスイスの試合には出たことありますか？どんなコースですか？

(REX)　2回でました。
めちゃめちゃ綺麗なコースです。
世界で一番綺麗なゴルフ場じゃないでしょうか。

コースはトリッキーですが、日本人選手にとっては戦いやすいコースだと思います。
日本に山岳コースがたくさんあると思いますが
その雰囲気を持っているコースですね。

—谷原選手頑張っていましたね。

(REX)　谷原選手は2日目終わってトーナメントリーダー、
最終的にトップ１０に入りました。
素晴らしい1週間だったと思います。

—谷原選手はこれから年末にかけては何を目標に戦うことになるのでしょうか。

(REX）ヨーロピアンツアーは年間8試合くらい、賞金が日本円で8億円以上の試合を
ロレックスシリーズと名付けていて、年末にそのシリーズの試合が３つ続きます。
ちょうどその試合に出られるのが、世界ランキングで言えばトップ50、もしくはトップ100、
そして、ヨーロピアンツアーのポイントレースのRace to Dubaiでは
だいたい上位60人くらいが出場できるボーダーラインになってくると思うので
ちょうど谷原選手がそのあたりなんですよね。

ですから、これから参戦する試合でそのポイントを十分稼いで
シーズン後半にあるロレックスシリーズの試合に出るのを大目標にして
戦っていただきたいですね。
恐らく彼もそれが大目標だと思います。

来年のシード権は全然大丈夫です。
ポイントレースの上位110位以内は大丈夫です。

—では谷原選手は来年もヨーロッパツアー参戦をメインに動くことになりそう
ということですか。

(REX）そうですね。

—谷原選手ご本人はヨーロッパツアー転戦をどのように感じているのでしょうか。

(REX)　いやー、合ってるんじゃないでしょうか。
今シーズンは同じ大学つながりの宮里選手もいるし、
仲間がいるとやはり戦いやすいですよね。
基本キャディさんと転戦だと思いますが、要所要所でご家族も一緒に
トラベルしているようですよ。

僕が出てた時はぼくひとりだし、
手嶋、佐藤も一人で参戦してましたが、
日本勢が何人かいた方が戦いやすいですよね。

—ヨーロッパツアーでの日本勢の活躍を楽しみにしたいです。
有難うございました。