未来のゴルフ

いやー、びっくりしました。
日本の男子ツアーで15歳のハニカミ王子?
こと石川遼君が優勝。

こちらでは、16歳のタッド・フジカワ君の大活躍。
石川君がすごいのか、男子プロたちが・・・なのか、
意見が分かれるところです。

本当に世界中でジュニアゴルファー達の旋風が
巻き起こっています。

ジュニアたちは、間違いなく私たちゴルフ業界にいる
人間にとっては将来のカスタマー、中心的な
ゴルファーに育っていく人材です。

すなわち、彼らをいかに一人前のゴルファー、
また、社会人として教育するかということが
ゴルフ界の未来を左右すると言っても
過言ではありません。

でも、ただゴルフが上手い子供たちを増やせばいい
という問題ではありません。なぜなら、将来、
彼らがゴルフを続けるには、まず経済的に独り立ち
しなければなりません。

仮に、プロやゴルフの指導者になるとしても、
彼らが一社会人として誰からも認めてもらえるだけの
教養と行動が求められます。

しかし、昨今の高校・大学のスポーツ事情を見ると、
教育的な部分にはあまり重点が置かれず、
そのスポーツでの技術的スペシャルストを
育てることに集中しすぎているようです。

私が卒業した大学も含め、NCAAに加盟するすべての
大学は、共通のルールに則ってクラブ活動を行います。
これは、1年間の学業の成績、授業の出席日数の
ノルマがあり、そのなかで試合の日程を組み、
全米1を争うことになっています。

上記のノルマが守られなければ、タイガー・ウッズや
フィル・ミケルソン、バスケットのマイケル・ジョーダン
でも次年度のクラブ活動ができません。

各大学が設けている校則に違反した生徒も同様です。
そして、熱心に大学を応援してくれる地域の人たちの
前での行動には、常に責任が伴います。
つまり、大学にいるうちに社会人になる準備を
しているのです。

私たちはジュニアたちにあらゆる面でサポート
できるはずですし、するべきです。
だからこそ、彼らに学校で勉強させる、
挨拶を徹底させる、行動に責任をもたせるなど、
彼らを教育できるはずです。

もちろん、時間や労力がかかりますが、
私たちの心がけひとつで将来のゴルフ界を
変えることができるし、10年、20年先のゴルフ界をも
形成できるのです。

私もできることはしていきます。
どんな些細なことからでも始めてみませんか。
すでに行動されている人たちもたくさんいるはずです。
今のゴルフ界を見るとまだまだ米国のそれとは
差があります。

アメリカにいるからこそ、その差がそのまま
ゴルフ界の差になっていることに気が付きます。
ちょっとワクワクしませんか。

(by REX 2007年ゴルフ場セミナー7月号「Rex倉本のアメリカンな話」より)