今週はブリティッシュマスターズ~ヨーロピアンツアー

こんにちは!
今週のレックスはヨーロピアンツアーの
ブリティッシュマスターズをDAZN
今日から放送します。

歴史の長いブリティッシュマスターズは
他の試合と違った特徴があるようです。
そして、ホスト役のフリートウッドの話題も
含めてレックスに試合の背景など聞きました。

「Hillside GCのバック9はイギリスで
一番美しいコース」と選手らが評する
開催コースも注目。

試合の裏にあるストーリーを知れば
また試合も違って見えてきます。

今日はレックス、熱く脱線しました・・・。

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ポイント:
ブリティッシュマスターズってどんな試合?
日本の選手会長の選び方に物申す!?
ホスト役のトミー・フリートウッドの社会貢献
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ヨーロピアンツアーのサイトで
美しいコースの映像が見れます。

 

▼音声はこちら。

 

▼テキストはこちら

—–今日からヨーロピアンツアーの
ブリティッシュマスターズですが
どんな試合ですか?

(REX) 今週はDAZNでの放送になりまして
私は初日、2日目の午前の担当をします。
初日、2日目は午前3時間、午後3時間、
計6時間放送になります。

米国ゴルフチャンネルチームの
桜田、小崎、小松とともにお届けします。

 

ブリティッシュマスターズはユニークな
大会で、ヨーロッパツアーの中でも
歴史はかなり古い試合です。

しばらく試合がなくなった時期がありますが
5年前からまた復活しました。どういう方法で
復活したかというと、

各年、ヨーロッパツアーのスーパースターが
その試合のホストをするという方式を
とりました。

1年目はイアン・ポルタ―がホストで
地元のWoburnというゴルフコースで開催し
ポルタ―、ルーク、ウエストウッド、
ジャスティン・ロースときて
今年フリートウッドです。

毎年違う選手がこの試合のホストになって
行われる試合です。

 

去年までは9か10月に開催されてましたが
今年のPGA TOURのスケジュールの変更の
影響で、

ヨーロッパツアーの9月以降の試合は
ロレックスシリーズと言って
賞金総額が7億円以上の試合を集めて
世界中から選手を招待することになって

ブリティッシュマスターズは賞金総額が
だいたい3億円くらいなので
ロレックスシリーズにははいらないので
今回の5月の時期に開催となりました。

 

今回はフリートウッドがホストなんですが
翌週がPGA Championshipということで
今まではツアーの重鎮がホスト役してたので
その仲間はこの試合に出てきて盛り上がって
試合だったんですが、

今回は残念ながらメジャーの前なので
フリートウッドがみんなから人望がないとか
ではなくて、メジャーの前だからスター
選手たちが集まりませんでした。

ポルターとかローズは出ないようですね。

 

面白い大会ですよね。
僕はこんな試合をぜひ日本でやってほしいと
思いますね。

たとえば、石川選手が1年間選手会長として
鼓舞奮闘してがんばります。腰を痛めました。
ということにならなくって

1年で1回でいいのでその選手が責任もって
その試合のホスト役にあたり盛り上げる、
それが終われば自分のゴルフに専念する。

すべての試合じゃなくていいので
20試合あれば4試合くらいでいいので
たとえば石川君と同等のスター選手たちが
持ち回りをして、選手がホストになって
その試合を盛り上げて意見交換して開催する
というようなシステムを取ったら
もっとまんべんなく盛り上がっていくんじゃ
ないかと思うんですけどね。

いろいろとハードルもあるのでしょうけどね。

それもやってみないとわからないので
一歩進んでほしいですね。

 

僕はずっとこれは言っているのですが
過去10-20年間は当時のベスト選手が
選手会の会長になり、いろんなトーナメント
運営の雑用をさせられているんですが

全く順番が違いますよね。

そのときそのときのスター選手というのは
ゴルフに専念させてあげなくて
どうするの、という話です。

一度プライムを迎えて、ベテランの域に
入って、ゴルフ界に還元してあげようかな、
という人が選手会長をやって
ツアーを盛り上がる方向に導いていったら
いいのに

スター選手にそんなことをさせていたら
本当に何を考えているんだろうね、
と僕は常々日本のツアーを思って感じています。

 

ごめんなさい、
話が脱線してしまいました。

 

石川君が男気を出してやっているというのも
わかるし、その前は池田君がやっていたのも
わかるんだけど、スター選手がやる必要は
ないんだよね。

スター選手の意向を踏まえて
誰かまだ影響力を発揮している人が
人肌脱いでやってあげなくちゃ。

どこのスポーツ団体でも同じことが
言えるのに、なぜかゴルフ界だけは
そうなんですよね。

これだけは何とかしないとね。

 

 

—–はい、話をもとに戻しますね。
ブリティッシュマスターズ。
ゴルフ場がHillside GC。イギリスの
どのあたりにありますか?

(REX) イギリス北西部になります。
全英オープンをイギリスで開催する際の
コース、

ロイヤルトゥルーン、
ロイヤルリザム&セント・アンズ、
ロイヤルリバプールというのがあるんですが

これらはイギリス北西部にあります。
スコットランドではないです。

他の有名なセントアンドリュースは
スコットランドのコースです。

イギリスのメジャーが開催されるコースの
そばにあるのがHillside GCです。
Hillsideはトゥルーンの横にあるんですよ。

トゥルーンの18番ホールがHillsideの17番
ホールの隣にあるんです。

17番ホールの左に大きくひっかけて曲げて
OB打ったら(そんな人いないと思うけど)
そのボールはトゥルーンの18番ホールに
行くんですよ。

そんなところにあるコースなんです。
僕はまだコースを見てません。
明日初めて見ることになりますが

 

あの辺は地形がサンドデューンと言って
砂が盛り上がった砂丘みたいなのがあって
それも、タワーリングデューンと言って
砂丘が高いんだよね。

セントアンドリュースは砂丘はあるけど
低いんですが、Hillsideのあたりの砂丘は
ぐあーっと高くて、アイルランドの砂丘に
近いような地形のところに作られたコース
ということですので、コースを見るだけも
ぜひ放送を見て楽しんでいただきたいです。

 

 

—–フリートウッドはどんなホストぶりを
するんでしょうね。

(REX) フリートウッドは今回のコースの
近くのsouthportという街の出身で、
去年のトゥルーンでの全英オープンでは
ある意味地元のスター選手が帰ってきた
ということで

初日は確か、松山君と同組で、すごい
ギャラリーを引き連れていましたね。
地元のヒーローですね。

そのヒーローがヨーロピアンツアーを
地元に持ってきた、ということですね。

 

この試合が始まると同時に、彼は
トミー・フリートウッドゴルフアカデミー
を開設した、ということをお披露目しました。

このアカデミーも、6歳から14歳までかな、
ジュニアを対象にゴルフを教える、
ゴルフを楽しんでもらえる場所を提供する
という感じのアカデミーだそうです。

プロとして一人前になって余裕が生まれたら
自分が今だからできること、次の世代に
残せることは何か、と考えて生まれた
プロジェクトとして始めています。

フリートウッドが小さい時に先輩ゴルファーに
ゴルフができる環境を整えてもらって
今の自分があることを感じているからこそ
次の世代にそれを引き継いでいこうと
いうことなんですね。

 

ある意味、ゴルフ界の大きな財産の継承が
上手いことできるシステムがヨーロッパ、
アメリカにはあると思いますね。

日本もそういうところも見習って
いきたいですよね。

ちなみに、アカデミーの校長は
フリートウッドがゴルフを始めたときに
教わっていた先生が務めるそうです。

 

そして、今回のスポンサーは
フリートウッドがバーディーとったら1000ドル、
イーグルをとったら200ドルをアカデミーに
寄付して、ヨーロピアンツアーもその同額を
アカデミーに寄付をする、ということです。

そういう文化もぜひぜひ見習いたいものですね。

 

 

—–なかなかストーリーのある試合ですね。
楽しみに試合を見たいと思います。
有難うございました。

(聞き手:Miho)