REX倉本のWEBゴルフレッスン

セカンドショットで考えること
風を読む
ゴルフに影響を与える外的要因には、風、地形、ライの状態、気温、たくさんあります。これらをすべて情報としてインプットしてどんなショットを打つのかを決めます。プレーヤーはこんなにいっぱい考えることがあるんですよ。
ぜひこれらの自然状況を読んでスコアーメイクをする楽しさを味わってください。


ここでは風。風は外的要因の中でも一番やっかいです。

プロゴルファーはショットを打つ前にしつこいほど風の向きや強さを確認
します。
風は生き物ですから、読むといってもそう簡単ではありません。
私達プロは自分の肌やまわりの木々の揺れ、芝をちぎって飛ばしてみたり、池の水の動きを見てみたり、他の人が打ったボールの飛び方を見たり、もちろん遠くのピンフラッグの動きも見たり・・・・あらゆるものを観察して風を読んでいます。

アマチュアのプレーヤーだって風の影響は同じように受けます。
ローハンディのプレーヤーはすでに風を読むことはできていると思います。
でも、風のことを考えずに残った距離どおりを打とうとするプレーヤーがまだまたくさんいますね。

このHPの管理人も私が指摘するまではその一人でした。自分では考えているつもりだったようですが、クラブ選択がぜんぜんできていませんでした。ショットを打つ前からミスするのが決まっているようなものでした。ようやくこの頃、本人も風と自分のショットの関係を把握してきたのか、適切なクラブを選択することによってミスの幅が随分と小さくなってきています。



ここではそれぞれの風での影響と注意点をお伝えします。下記のことを考慮してクラブ選択、ターゲットとりなどをしてください。

まともなアゲンストの風
単純に、アゲンストの風に向かって打つとボールはいつもより飛びません。
だから、普段よりも大きいクラブを選択します。

アゲンストで打つときに注意することは、普段より1クラブから2クラブ大きいものを持って実際に構えてターゲットを見たとき、この距離しかないのにこんなに大きいクラブで打ってもいいのかな、という葛藤が起きます。そこで不安になったまま打つとミスしてしまいますので、いったん決めたら自信を持って打つことに集中してください。

また、アゲンストに負けないように強く打たないとと思いがちですが、ボールは強くヒットすればするほど高く上がり思ったような距離が出なくなります。なので、むしろアゲンストの時は力まずゆっくりと振るようにしてください。


フォローの風

フォローの風のときはボールはいつもよりも飛びます。なので、普段よりも小さいクラブを選択します。キャリーの距離はもちろんですが、それよりもボールが地面に落ちてから転がるランの距離が伸びますので、それを考えてクラブ選択してください。

まれにフォローの風が強すぎたとき、ボールが空中に上がりきる前に風にたたかれて飛ばない場合もあります。


横風
横風が吹いたら風の強さに比例して曲がり幅が大きくなるのは皆さんも経験済みだと思います。横風のときはボールは曲がるもんだと素直に受け止めて、曲がり幅を計算してターゲットをとりましょう。間違っても風とけんかさせてボールを真っ直ぐに打とうとは考えないように。リスクが大きすぎます。

ちなみに、右から風が吹いている時は、フックボールを打つと右からの風にボールが乗るので曲がり幅もふだんより大きくなり、距離も出ます。そして、グリーン上でもボールは止まりにくくなります。スライスボールを打つと、反対に右からの風とけんかしてボールは思ったほどスライスしませんし、距離も出ません。

同じように、左から風が吹いている時は、スライスボールを打つと左からの風にボールが乗るので曲がり幅も普段より大きくなり、距離もでます。そして、やはりグリーン上でボールは止まりにくくなります。フックボールを打てば、左からの風のとけんかして曲がり幅が少なくなり、飛距離も落ちます。